【ADI】AD4050: 小型 低消費 12ビット 2Msps SAR ADC
概要
AD4050は、汎用性の高い12ビット逐次比較レジスタ型(SAR)アナログ・デジタル変換器(ADC)です。小型で低消費なデータ取得ソリューションを実現いたします。システムの要求に合わせて高分解能モードと低消費電力モードの切り替えをシームレスに切り替える機能を備えており、バッテリ駆動のコンパクトなデータ取得アプリケーションに最適です。
AD4050は、ホストを休止モードで動作させ、イベント発生に応じてホストに割り込み要求を発生させることができます。自律モードでは、ホストがスリープ中でも入力範囲外イベントの検出が可能です。平均モードでは、ホストでの計算をオフロード処理しながら高分解能の測定が実行できます。また、AFEデバイスのパワーサイクルにAD4050自身のイネーブル信号を同期させることで、パワーアップ時のセトリング時間に影響されるエラーを最小化しながらシステムの消費電流を最適化いたします。
アプリケーション
バッテリ駆動のアナログデータのサンプリング
生体情報観測
生物学および化学分析
地質および地震観測
ロボット技術
特長
- 小型で高性能
- INL:最大±0.1 LSB
- SNR:73.8 dB(VREF = 3.3 V時)
- 変換毎のエネルギー消費:1.35 nJ
- サンプルモード時の消費電力:1.35 mW(1 MSPS時)、0.68 mW(500 kSPS時)
- 自律モード時の消費電力:370 μW(1 MSPS時)、112 μW(300 kSPS時)
- スタンバイ時の消費電力:4.1 μW
- 信号処理機能を内蔵
- イージードライブ機能により、小型で低消費電力のAFE設計が可能
- 差動およびシングルエンド入力
- 広いコモンモード入力範囲
- ホストとの通信を最小化
- ウィンドウコンパレータと割り込み生成による自律サンプリング
- 連続およびバーストサンプリングオプションを備えた平均化フィルタ
- 連動デバイスの電源サイクルに同期
- 1.8 V~3.3 V 4線SPI
- 2.00 mm × 2.6 mmのLFCSPおよび1.67 mm × 1.97 mmのWLCSP
- 広い動作温度範囲:-40°Cから+125°Cまで